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    米CIAのワールドファクトブックによると、2013年の 世界の 職字率ランキングは、リヒテンシュタイン、ノルウェー、バチカン市国、フィンランド、ルクセンブルグ、北朝鮮、アンドラ、グリーンランドが100%で 第1位。最下位の217位は 南スーダンの 27.0%であるが、日本は、なんと99.0%で、アメリカ、スイス、カナダ、と並んで 28位タイに甘んじている。

    長年、9年間の義務教育を(基本的には無償で)実施してきての99%である。

    日本では、学校へ行きたくても 行けない児童 がいる後進国では ありえない「登校拒否」が100%を満たさない理由らしい。


    つまり、職字率では 北朝鮮の後塵を拝しているのである。

    日本では、義務教育が終了した者の98.8%が高校へ進学している。

    高校を卒業した者の54.8% (現役進学率) が、大学・短大へ進学している。

    つまり 日本人のほとんどは、小学校5年から 高校卒業までの8年間、英語を勉強してきたことになる。


    しかし、かなりの日本人が 社会に出てから 再び 英語学習を余儀なくされている。


    MMD研究所が 3年前に行ったアンケートによると、過去の英語学習の経験については、

    「特に何もしていなかった」と 回答したのは6.2%で、

    全体の93.8%が、何らかの英語学習を行っていたことがわかった。


    それら英語学習経験者のうち、「現在も継続している」と 回答したのは、わずか5.8%で、断念した理由として 最も多かった回答は、「通うのが面倒になったから」で46.1%だった。


    また、「オンライン英会話」の認知度は29.2%で、利用率は15.6%に留まっている。

    これは 逆に 認知した人の半分は 受講していることになり、認知度が100%に近づけば 普及率も50%に達する可能性を示しているかもしれない。


    次に この15.6%の「オンライン英会話」利用者が、業者を選ぶ際に重要視したのは、

         「料金の安さ」            68.7%

         「講師の質」               53.0%

         「予約のしやすさ」     30.1%

    となっており、利用者の96.0%が、今後も継続して利用したいと回答した。



    「オンライン英会話」は、今後も 成長し続けるマーケットに違いないが、現在 営業している英会話サービス事業者は、すでに300近く実在する。

    そして トップ10社が 全利用者の90%以上を擁している。

    後発の業者として、上記 利用者の選定ポイントを重視するのはもちろんのこと、独自の特徴をもつことが、事業として成り立つための必須条件になる。

    フィリピンは 日本から わずか4時間のフライトの距離だが、歴史や文化は 全く違う。

    フィリピンは その立地から、永い間 他国に支配され続けてきた。


    1565年にはスペインのミゲル・ロペス・デ・レガスピ(初代総督)が セブ島を領有したのを皮切りに、1899年まで300年以上 スペインの植民地となっていた。


    スペインが16世紀に伝えたものは、ローマン・カトリックであった。そのため、今でも 人々のほとんどが、ローマン・カトリックの信者である。キリスト教徒は、フィリピンの全人口の90%以上を占める。

    他には、スペイン人到来以前にもたらされた イスラム教が 南部ミンダナオ島を中心に5%、その他が1.8%、不明が0.6%、無宗教が0.1%である。

    カトリック教会の影響下が強く、政教分離規定がフィリピン憲法にあるが、フィリピン司教協会は 離婚法や 人工妊娠中絶や 避妊に対して反対し、政治家に対して政治介入している。結婚があっても 離婚自体が 法律上無い国として有名であり、「離婚ができない国」は、バチカン市国と フィリピンのみ である。



    永いスペインの支配が続き、1899年に アメリカの支援を受けて 念願の独立を果たすことができたが、そのアメリカとの 米比戦争の末 1901年には アメリカの主権下に置かれて、過酷な植民地支配を受けることとなった。

    その後 第二次世界大戦が始まり、1941年 アメリカと開戦した日本軍が アメリカ合衆国軍を放逐し マニラ市に上陸した。アメリカ軍司令官のダグラス・マッカーサーは オーストラリアに撤退し、1942年 日本軍は フィリピン全土を占領したのである。

    それから日本の敗戦までの3年弱、フィリピンは 日本軍とアメリカ軍の戦場となり、110万人ものフィリピン人が犠牲となった。

    1945年に日本の敗戦とともに、再び アメリカの統治下に戻ったが、翌年 マニラ条約により 再度の独立を果たした。

    フィリピン第6代大統領、エルピディオ・キリノ。

    彼も 日本軍に 家族を殺された一人 であった。

    フィリピンのモンテンルパ刑務所に 日本人戦犯108名(うち53名の死刑囚を含む)が収容されていた。終戦後に 大統領に就任したキリノは、 憎しみを超えて 収容所にいる日本人戦犯を 全員釈放することを 決めたのだ。

    『私はこれまで、日本人戦犯に対する恩赦の請願を 種々の形で熱烈に受けてきましたが、最後の最後まで 許すことが出来ませんでした。なぜなら、私は 妻と3人の子供、及び 5人の家族を 日本人に殺されたからです。しかし、もし 私が この個人的な怨みを いつまでも持ち続けるなら、私の子供たちも 次々と 永遠に持ち続けることになるでしょう。将来、フィリピンと隣り合わせの位置にある日本との関係は,あらゆる点において 親しく助け合って 共存共栄の実を 挙げなければなりません。そのためには 私恨を断ち切らなければならない、と決心したのです。』

    『私たちは、憎しみや 恨みの気持ちを 永遠に 持ち続けるわけにはいかない。もし、許すことができなければ、穏やかな人生が訪れることはないのだ。我々は 許すことを学ばなければならない。』

    これはフィリピンの民族性に起因する「寛容の精神」が根底にあり、これを聞いた大多数の国民も大統領に賛同したのだ。そして 東南アジアの他の国々も フィリピンに習って、次々と恩赦へ傾いていったのである。

    中国と韓国を除いて・・・

    1965年より 反共産主義を唱えるフェルディナンド・マルコスが、マルコス独裁国家体制を築いた。

    アメリカ合衆国からの支持を得たマルコス政権は、経済成長ももたらしたが、20年に渡る 開発独裁政権となり、イメルダ・マルコス大統領夫人をはじめとする取り巻きによって、私物化され 腐敗した政権であった。それが 今日まで続いている「汚職まみれの役人構造」の根源と言っても過言ではない。

    そんな政府に対して、中国やロシアからの支援を受けたモロ民族解放戦線や、再建共産党の新人民軍 (NPA) 、また、ミンダナオ島を活動拠点とする、南部武装ムスリム勢力などが反政府活動を活発に展開しているのも事実である。


    このような不安定な状態を嫌う フィリピン人の富裕層や エリート層や 知識人が、アメリカ合衆国などの 英語圏に移住してしまうケースが多く、優秀な人材が海外へ 頭脳流出してしまう現状が、フィリピン経済の発展を妨げている。

    現在では フィリピン系アメリカ人は アメリカで2番目に多いアジア系外国人で、移住や高い出生率で年々増加し、現在400万人のフィリピン人がアメリカに移住している。

    オンライン英会話で 我々がお世話になっている講師の多くが住んでいるフィリピンとは、いったい どんな国なのだろうか。

    近年 経済成長著しいフィリピンであるが、まだまだ 日本人のフィリピンに対する一般的なイメージは「治安が悪い」「ジャパゆきさんの国」「テロが多い」・・・等々、おおよそネガティブなものである。


    治安に関しては、永らく 貧困による 窃盗・強盗が日常茶飯事となっていて、それに加えて 麻薬常習者が多いことと、アルカイダ系 反政府イスラム過激派 アブサヤフによるテロ活動が各地で起きてきた のも事実であり、決して安全な国とは言えないであろう。


    「治安は その国の裕福度と反比例する」と言われるが、フィリピンのホームレス生活困窮者は非常に多く、街のあちこちに 学校へ行けない子供の乞食を頻繁に見かける。そんな子供たちが ゴミの山で 毎日 裸足で金目のものを漁っていた トンドの スモーキーマウンテンは、ある意味 世界的にも有名であった。

    また、全国的に麻薬が蔓延し、ギャングから一般市民まで 多くの麻薬常習者が蔓延り、夜は 現地の人でも あまり出歩けないほどであった。麻薬常習者による犯罪も頻繁で、麻薬による異常な興奮状態で 銃や刃物を持って暴れまわる事件が 後を絶たない。


    そんな中で、ミンダナオ島のダバオ市の検察官を務めていたロドリゴ・ドゥテルテが、1988年 ダバオ市長に就任し、当時 フィリピンの中でも 「最悪の治安都市」と言われたダバオ市の治安回復に乗り出した。

    彼は 市長就任の際に「ダバオを東南アジアで 一番安全な街にする」と宣言した。

    彼は 汚職や賄賂の温床であった 警察の地位と権限を強め、青少年の夜間外出禁止や、街頭でのアルコール飲料飲酒禁止など、軽犯罪を取り締まる条例を矢継ぎ早に通過させ、監視カメラを増やし、自ら大型バイクに乗って、重武装の車列を率いてパトロールをしてみせるなど、犯罪防止に力を入れた。


    ドゥテルテの執政下では、フィリピン国内でも最悪の部類だったダバオ市の治安は、劇的な回復をして 経済は活況を呈し、人口は1999年の112万人から 2008年の144万人へと大きく増加した。

    ダバオ市観光局は、タクシーのボッタクリや乗車拒否、犯罪発生率を劇的に軽減させることに成功したダバオ市を「東南アジアで最も平和な都市」と称している。

    しかし一方で、ドゥテルテの容認の下で「ダバオ・デス・スクワッド (Davao death squads、ダバオ死の部隊)」と呼ばれる組織が、犯罪者を 超法規的措置によって殺害してきたとされ、人権団体や アムネスティ・インターナショナルが批判している。

    ドゥテルテは「フィリピンのトランプ」との異名をもっている。アメリカのトランプと同様に、過激な暴言を繰り返しているからだ。

    それでもドゥテルテの国内での人気は絶大で、彼は1988年から1998年までの3期、2001年から2010年までの3期、2013年から2016年までの1期と、長期にわたってダバオ市長を務め、後の 2016年の大統領選挙に担ぎ出され 圧倒的な国民支持の基、ついにフィリピンの大統領に就任した。


    大統領就任後、彼は 選挙戦で公約していた 「汚職の摘発」「麻薬の使用・取引の撲滅」「経済の活性」に乗り出した。


    それまで フィリピンが経済成長できない理由の1つとされていたのが、政府内の「汚職の蔓延」であった。担当職員が 業者や一般市民から 公然と賄賂を要求するだけでなく、上級職員は 役所や国家の予算そのものを着服し、計画されていた公共事業が 頓挫しまくりであった。


    普通に運転しているバイクや車の運転手を 警官が呼び止め、難癖をつけては 賄賂を要求したり、市役所へ各種証明書を申請に行けば 法外な手数料を請求され、払えないと 数週間 待たされる、など。正に 他の国では考えられないことが、この国では当たり前であった。


    金持ちが税金を払わずに滞納し、差し押さえた高級車を 税務署の幹部が転売して 私腹を肥やす・・・こうしたことが当たり前であったが、つい先日も 差し押さえた高級車を何十台も一列に並べ、ドゥテルテ大統領が自ら立ち会って ブルトーザーで潰していくパフォーマンスを演じている。


    就任して2年、「汚職は絶対に許さない」を徹底しているのだ。

    どこかの国の総理大臣にも 見習ってほしいものである。


    「麻薬の撲滅」にも 凄まじい施策が展開され、国際的に物議を醸した。


    警察によれば、大統領就任から6か月で 麻薬関連の容疑者6,216人が射殺された。

    また 数千人の麻薬密売業者を収監、麻薬常用者100万人が 要治療者として登録されたと発表した。

    どの刑務所も 定員の5~6倍の囚人で溢れかえっている。


    人権監視団体は、これらの犠牲者の多くは おとり警察官や 警察が雇った自警団員によって殺害された と考えているが、警察はこうした告発を否定している。

    欧米諸国や人権団体、外国メディアは「超法規的殺人」を強く非難してきたが、フィリピン国内では大きな扱いにはならなかった。支持率8割を誇るドゥテルテの人気に加え、麻薬汚染の深刻さを身近に知る国民が、この間の一定の治安改善を感じてきたことが批判をかき消してきた。


    いずれにせよ 100万人の麻薬常習者が 自ら出頭して出て、麻薬取引が激減していることと、非難しているのは 外国人だけで、国民の8割が それを絶賛していることが 紛れもない事実である。


    そして これらの実績は もう1つの公約「経済の活性」にも 大きく結びつくのである。

    先週、フィリピンの BPO(Business Process Outsourcing)と呼ばれるアウトソーシング従事者が、全就業人口の56%にも達してきていて 近年 急増していることを お伝えした。

    このBPOビジネス、多くは 海外資本で成り立っていて 海外企業の投資によるものである。

    悪名高い「従来の治安の悪さ」を返上して、外国資本を呼び込み易くすることが 「経済の活性」に大きく貢献すると ドゥテルテ大統領は考えている。

    そして 実際に ここ2年のBPO事業者の数は 大きな伸びを示し、全就業人数の過半数を超えた。正に 治安の改善が GDPの飛躍に貢献しているのである。



    ここまで書くと 今後のフィリピンには大きな問題は無いように思えるが、どうであろうか。


    大統領が変わって2年、今のところ 新政権は順調に推移しており 今後に大きな成果を期待させるが、ドゥテルテは既に73歳である。

    彼のようなリーダーは この国ではかつて実在しなかったが、彼は 今後 何年間、大統領職を続けられるのか。

    また ドゥテルテの 次の大統領が、どのような政策を採るのか。


    まだまだ 予断を許さないフィリピンである。

    オンライン英会話に申し込む可能性がある人って、何人くらいいるのだろうか。


    確かなデータが存在しないので、需要想定をしてみよう・・・

    このグラフは、2017年度の18歳の人口が120万人で、その内 68万人が大学受験をしたのである。その数は 年々 減少している。


    一方 全大学生の数は 280万人で、人文化学部(文学部・外国語学部など) が15%、社会化学部(経済学部・法学部など) が33%、理工学部が18%、医学系で12%、教育系で8%、となっている。

    大学生の内、外国語学部の英米語学科で英語を勉強していて、卒業後も 英語能力を活かした職業に就きたい、と考えているであろう学生さんの数を想定してみると、約1~2%の4万人の学生が 需要対象になり得る。



    次に 社会人では どうであろうか。

    多くの日本企業が 海外に進出して久しいが、今や 7万2,000ヶ所の 海外拠点を設置している。

    このグラフは 2014年度に 結婚などによる海外永住者が44万人、就労ビザを取得した3ヶ月以上の「長期海外滞在者」が85万人で、合計129万人の海外在留邦人が居たことを示していて、その数は 毎年 過去最多を更新している。


    「長期滞在者」85万人のうち、46万人 (54%) は「民間企業」に勤務する人で、「長期滞在者」の多くは ある期間を過ぎると日本に帰国する。

    つまり 毎年8万人の帰国者があっても、それ以上の10万人の新たな「長期滞在者」があって 帰国者を上回る 新たな長期滞在者が増え続けている。

    これは 「長期滞在者」が平均7年の滞在とすると、毎年 6万人の帰国者に対して 8万人の新たな「海外転勤者とその家族」が出国していくことを示している。

    「団塊の世代」が70代となり、日本は正に 超高齢化社会となっている。


    実は この世代が 一番 「金」と「時間」を持て余している。


    大学の高齢者向けのオープンキャンパスは、今 大盛況である。

    専門学校の シニア向けカルチャー講座も、満席である。

    日本人は、特に この世代は 「お稽古事」が大好きなんである。

    彼らの1%が「次の海外旅行では、自分で喋りたい!」と思ったら、約20万人・・・

    文部科学省が 次期学習指導要領を発表し、2020年に 英語のコミュニケーション能力(英会話力)の育成を最優先課題とするらしく、高校入試や 大学入試の共通試験にも 「スピーキング試験」が追加されるらしい。

    小学校5年から必修になっている「英語」も、3年生から必修となり、週1から週2へ増やすそうだ。


    小学生の親は どうするであろうか。

    他の「習い事」を減らして 「英語塾」へ行かせる、新たに「オンライン英語」を追加させる・・・


    年々 新生児の出生数は減少しているが、それでも 全国の小学生は600万人。

    1割の小学生が「英会話」を習い始めたら、60万人となる。

    英語を勉強していて「英会話」をミッションとしている大学生が4万人、

    海外転勤を予定していて 「英会話」が必須の社会人とその家族が8万人、

    「英会話」チャレンジ高齢者が、20万人、

    「キッズ英会話」予備軍が、60万人。



    想定される需要総数は・・・100万人に迫る??

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    現地のパートナーの Facebook に このような求人広告を掲載してみた。

    なんと 1日で86件の書き込みがあった!

    慌てて 掲載を中止した。


    フィリピンでは LINEはあまり知られていないが、 Facebook や Instagram は だれでも使っている。求人や求職広告も SNSが大活躍である。応募者を募るのに 不自由しない。

    ただ 沢山の応募者と面接をして、40~50人の採用をしようと思うと、雇用条件の説明や 契約書の締結などの法令上の手続きは 外部に委託した方がいいのかもしれない。

    異国の地で人を雇用しようとしているのだから、その国の歴史・文化も知っておく必要があると思い、調べてみた。


    フィリピンの人口は、2014年に初めて1億人を超え、2017年現在 1億600万人、2028年には1億2,300万人に増加し 日本を追い抜くと予測されているが、一方 人口分布は 年少人口 (0~14歳) が全体の52%と過半を超え、経済を支える生産年齢人口 (15~64歳) が43.3%、 高齢者人口 (65歳以上) が4.7%と、日本に比べ年少人口が以上に多い一方 高齢者人口が以上に少ない など、日本とは真逆の分布で きれいなピラミッド型であり、今後も大いに経済成長を支えていくであろう人口分布になっている。


    経済面では GDPが アメリカの19兆4,000億ドル、日本の4兆8,700億ドルに対し 3,300億ドル (2017年) で世界39位ではあるが、近年 著しい経済成長を続け、2005年以降は リーマンショックの2009年を除き 毎年6~7%の経済成長率を示している。


    主な輸出品目は半導体などの電子・電気機器や輸送用機器などで、輸出先のトップは2016年時点で アメリカの15.4%を上回って 日本が輸出全体の20.7%を占めている。一方 輸入先は、中国が全体の18.5%とトップで、日本が11.8%、米国が8.9%となっている。



    実は フィリピンは 海外出稼ぎ大国で、彼らは OFW (Overseas Filipino Workers) と呼ばれ 国が専門の機関を設置してバックアップしている。その数も 全就業人口の10%を占め、彼らの外貨送金額は GDPの10%にあたる300億ドルに達している。


    そんな中で 前述したコールセンターのように 企業が業務プロセスを 外部に業務委託する BPO(Business Process Outsourcing) 従事者は 年々 増加の一途を辿り、今や フィリピン全就業人口の約56%にも達しており、約30%を占める農林水産関連従事者を大きく上回り トップの職業になっているのである。


    そう、我々が採用しようとしている「オンライン講師」は、今や フィリピンの 最も ポピュラーな職種なんである。

    では フィリピンでとてもポピュラーな BPO従事者の 「オンライン英語講師」の雇用であるが、昨日 書いた通り 狙い目は  外資系のコールセンター経験者だ。

    そして 30~40代で 旦那と子供がいる 「働くお母さん」!!


    若い独身女性は あまり採用したくない・・・

    気まぐれで、やな事があると すぐに辞めてしまうから・・・


    その点、子持ちのお母さんはたくましい!

    家族のために、実に よく働く。


    そんな Breadwinners (一家の大黒柱) のために、雇用を提供したい。

    TOEIC のスコアよりも、頑張ってくれそうな人を採用したい。

    そういう人達を「セールスティーチャー」に育てて、シャイな英会話不具者に 自信をつけさせるレッスンを 提供していきたい。

    英語が国際公用語なので フィリピンやシンガポールなど 英語を話す国は多いが、英語が母国語の 英語しか話さない国は 英国・アメリカ・オーストラリアである。(ニュージーランドは母国語があるらしい)

    でも 英国の発音と、オーストラリアの発音と、米国の発音は それぞれ とても違う。

    米国内でも 東海岸と西海岸や南部では それぞれ大きな違いがあり、同じ英語とは思えないし、イギリスでも イングランドとスコットランドでは まるで異国の違いがある。

    私は 西海岸のLA地域の会社で15年間働いたので、イギリス人はもちろん  ニューヨークの人の英語も聞き取りにくかった思い出がある。


    では どの国の英語の発音が 標準英会話になるのだろうか。


    イギリス人は米語のことを「田舎者の英語」と馬鹿にするし、アメリカ人は英国語を「カチカチで何を言ってるかわからない」と批判している。

    そして 英国人も米国人も 揃って「訛っている」と オーストラリア人を嘲笑っている。(笑)

    まさに 関西弁と 九州弁と 東北弁で、どれが「日本語」?  と論じているのに近い。


    さあ、我々はどの発音を手本にすればいいのであろうか?

    フィリピンのコールセンターでは 欧米の大企業がフィリピンスタッフにネイティブ英語の研修をしている事を 昨日 お伝えした。

    アメリカやカナダの会社のコールセンターであれば 米語を・・・ イギリスの会社のコールセンターであれば 英国語の研修を実施しているらしい。


    コールセンターは 基本的に24時間対応なので、勤務は 昼勤務と夜勤務がシフト制になっていて、時給はかなり高めでも 仕事はキツく ストレスも多いのが実情。

    そして そんなコールセンターのスタッフ達が 電話応対に疲れて転職をしたくなった時、コールセンターに近い時給で ストレスの少ない英会話を選ぶのが定番になってきている。

    しかも 韓国企業のオンライン英会話は、事務所を持たず 講師が自宅の一室を使って PCとインターネット接続の環境を準備するものなので、PCとインターネットのコストを用意できれば、通勤の手間が無くなり 夜中でも 好きな時間に働けるメリットが大きいので、コールセンターから英会話へ流れる人は増加の一途となっている。

    フィリピンは やはり治安面で問題があり、現地の人でも 女性の深夜の一人歩きは かなりハイリスクであり、夜勤の仕事にはリスクが伴うことになる。

    そういう意味でも、自宅で勤務ができる英会話は、多少 時給が安くなっても 安全面と通勤時間を考慮すれば、かなり魅力的な仕事なんである。


    そして、欧米の会社で特訓された彼らの「英語」は、かなりレベルが高く 世界中で通用する。



    講師の「英語レベル」について 問題ないことがわかった。


    次に レッスン内容について考えてみると・・・

    我々日本人の多くは 英語の文法に関しては、実は ネイティブに遜色ないレベルを

    高卒時点で会得している。文語体も ある程度 理解していて、読解力はそれなりに備わっているのだ。

    しかし 喋れない。

    実生活での「英会話」が全く経験なく、「言い回し」が浮かんでこないのである。


    そんな日本人に必要な訓練は、「羞恥心」を捨て、「(英)会話」に慣れる、事に尽きる。


    これが実現できる「先生」は どのような 「先生」だろう?


    私たちが 「ことば」や「会話」を覚えたのは、幼稚園で 最初は人見知りの我々を 先生方が「すごいね~」「上手!」と褒めまくってくれたので、楽しくなって どんどん覚えていったものである。


    そう、これです。


    自信なげの会話を褒めてもらって、通じることの嬉しさを感じさせてくれる「講師」、25分のレッスンが アッという間に過ぎて、次のレッスンが待ち遠しく感じる「講師」。

    英語の言い回しや 単語を教える先生ではなくて、生徒に 毎日 英語を喋りたい と思わせるような先生・・・こうなると、生徒の会話力はどんどん上達する。


    今や フィリピンでは たくさんの英会話講師がいるので、私の狭いネットワークでも 3人の現役講師とコンタクトがとれた。

    3人共 自宅勤務者で、2人はマニラ在住で 韓国の英会話スクール、あとの1人は ダバオ在住で 日本の英会話スクール。

    いろいろと聞いてみたら・・・

    〇 韓国の会社は 1コマ30分(日本の会社は 皆25分)で、レッスンの合間に トイレにも行けない。

    〇 会社からは 契約時に研修があった以外は、客からクレームが来なければ レッスン内容にもノータッチ。

    〇 3人の経験は 1~3年半で それぞれ 常連の生徒もついていて、自分が稼ぎたい分だけ予定を組むようにしており、モチベーションはそれほど高くない。


    3人とも 25~30分のレッスンを淡々とこなしている印象で、会社はレッスン内容は全く管理していないようだ。


    こうなると サービスの質は それぞれの講師次第、会社ごとの差別化は 価格のみ・・・ってことになってしまう。


    ちょっと 差別化できるヒントが浮かんできたのだ・・・!

    高校生や大学生が 休学して 海外へ留学したり、社会人が 会社の指示で 海外の大学へMBA取得の留学する事がありますよね。

    多くの場合は アメリカやイギリスなどの欧米圏へ行くようですが・・・


    実は 最近、フィリピンへの英語留学が急増している。

    日本人が欧米へ英語留学していたのと対照的に、韓国人が 20年ほど前から コストがべらぼうに安いフィリピンへ 子供を英語留学させ始めたのである。

    そして 10年ほど前から、日本の英会話業者も フィリピン留学を始めたのである。

    マニラやセブの事務所近くのホテルを借りて、毎日7時間の対面レッスンを1ヶ月、約150時間の英語漬け生活が 35万~40万ほど。

    欧米と比較したら 1/2~1/3 のコストで 英会話が上達する・・・

    今や 海外に拠点を出している かなりの企業が、このサービスを利用している。

    欧米に1週間 出張させるのと同じくらいのコストで、1ヶ月の留学が可能に!

    そんな訳で、実は フィリピンには日本の英会話業者だけでなく、韓国の業者もたくさん運営していて、日本人と韓国人相手の英語教師が大勢いる・・・状況になっている。


    彼らの英語能力は どれぐらいなのか?


    日本の大学進学率は62.4%らしいが、フィリピンは35.8%しかありません。

    ちなみに 韓国は なんと95.3%!!   世界一の学歴社会です。

    じゃあ フィリピン人の英語って??   大丈夫なの???

    実際に 街中やテレビでは現地語のタガログ語と英語が混在で飛び交ってますが、彼らが日常喋っているのはタガログ語。

    英語はどれぐらい喋れるのだろうか?


    先日 フィリピンにはたくさんの欧米企業のコールセンターがある、とお伝えしました。

    彼らの電話をかけてくる顧客は ほとんどがネイティブスピーカーで 苦情の訴えも多い為、彼らはフィリピン人を採用すると1~2ヶ月かけてネイティブ英語を教育するのだ。ネイティブの欧米人が怒って電話してきた時に 応対したスタッフが話しが通じないと「責任者を出せ!!」となってしまうからだ。

    この為 コールセンターで働くフィリピン人は ネイティブスピーカーであるが、その苦情ばかりの電話応対に疲れて 離職率が高い。

    そう・・・ コールセンターを辞めたフィリピン人が、オンライン英会話へ流れていくのである。外人相手は一緒だが、コールセンターと違い 英会話の生徒達は従順で 言いなりであるから、ストレスをほとんど感じることなく稼げるわけである。


    今や フィリピン人教師は、欧米人に引けを取らないほどの英会話指導力を持っている。

    事務所探しをしながら ビルやオフィスの設備の説明を聞いていて、基本的な問題点が分かってきた・・・


    この国の通信回線は まだほとんどがDSL回線だけで、光回線は1%に満たない、事が判明。

    一般家庭はもちろん、ビル内のオフィスでも99%は ADSL接続で、15~20Mbpsの速度しかありません。

    オンライン英会話は スカイプを使って対面レッスンをやるので、通信速度は 提供するサービスの品質にも左右するので、光回線は必須である。

    ところが ここフィリピンでは、50~100Mbpsの光回線は ここ数年に完成したハイテクビルにしか装備されていないため、一般のビルのオフィスで光回線を申し込むと 50万以上の工事費を請求されるらしい・・・


    候補にあげたいくつかの事務所を 一旦 白紙に戻し、計画変更することにした。


    光回線を装備しているハイテクビルの貸事務所では、コールセンター向けに 高速インターネット接続・パソコン・デスク・ヘッドホンマイクなどがオールインワンになっていて、1ブース当り4,000~8,000ペソ/月 の賃料が主流となっていた。

    50ブースで 最大 80万円/月 になってしまう。


    当初、中古パソコンは2万円/台、150~200㎡のオフィスの賃貸料は 100,000ペソ(約20万円)しか計上していなかったが、中古パソコン 50台で100万円が要らなくなったとしても、月々の80万円は大きな出費となる。

    だが 一方で、一般のビルだと ほとんどのビルが保安上の理由で、深夜/早朝は施錠してしまうために 24時間使用できない。

    オンライン英会話だと 最低でも 朝6時から深夜1時まで(現地では朝5時から深夜0時)の営業時間が必要となるので、24時間 365日 稼働しているオールインワンのオフィスの方が トータルで考えると メリットが大きい。


    そうなると ハイテクビルで いかに安いオフィスを見つけるか、という事になってくる。


    上記の賃貸料は マニラの一等地の賃料である。マニラ郊外だけでなく、セブ・ダバオの地方都市にも広げて 物件情報を集めてみようと思う。


    ちなみに フィリピンは知る人ぞ知る、コールセンターのメッカである。

    欧米の名立たる企業は コールセンターをフィリピンに配置している。

    英語が第2国語で 人件費が安い、のが理由である。

    その為、それらのコールセンターの受け皿になるハイテクビルが沢山 建設され、ITビル・ITパーク・ITタウンなどと 新興エリアを形成している。


    マニラで手頃なオフィスを探してみる

    現地のパートナーに頼んで、150~200㎡くらいの物件を下見してみる。

    いくつか 見て回る・・・

    300ペソ/㎡ ~ 800ペソ/㎡ と 賃貸料も様々

    日本円に換算すると、150㎡ のスペースで 9万~24万くらい・・・

    事前に打診していた金額と違う・・・・

    どうやら 借主が日本人とわかり、日本人価格を提示してきたようだ。

    つまり、途中の交渉は すべて現地人にまかせ、価格・条件まで すべて決めた後の契約の時まで 私の存在は伏せておいた方がいい・・・のである。

    どこへ行っても、日本人はカモなのである。


    中古パソコンショップと 中古事務家具店にも 行ってみた。

    やはり 中古品でも 日本製の人気は絶大で、パソコンはもちろん 事務机や家具のコクヨやオカムラは 中古でも高値で取引されている。



    英語って・・・

    韓国語より難しいけど、中国語よりは簡単

        韓国語 < 英語 < 中国語    って感じ・・・


    僕らが 駅前留学で習いに行ったら、

    韓国語だったら、1年で ある程度喋れるレベル?

    中国語だったら、2~3年は通わないと 喋れるレベルにはならない・・・?

    じゃあ 英語は、1~2年もやれば 日常会話くらいはできるレベル??



    中学校に入学し 初めての「英語」の授業で・・・

    Good morning !         おはようございます

    Good evening !         こんばんは

    How are you ?          元気ですか ?

    How do you do ?      はじめまして !

    先生は リールテープの録音再生器を使って、これらの挨拶文を教えた。

    20年後、初めて訪れたアメリカで 「How do you do ?」

    「ハッ?」って顔をされて、全く 通じない・・・


    昭和から平成時代、僕らのほとんどは 高校に進学し、最低でも6年間 英語を

    勉強してきた。

    でも 自分を含めてほとんどの人は、中学・高校だけの英語の授業だけでは 英語を流暢に

    話せるようにはならない。

    英語を流暢に話せるようになるためには、学校以外の追加学習が必要になっている。

    なぜなんだろう・・・


    英語以外・・・ 科学でも、物理でも、歴史でも、古典文学でも、英語以外の教科は

    みな 高校までの勉強内容・授業内容が、その上の専門教育の基礎になっているけれど、

    英語教育に限っては、例外である。

    つまり 学校の英語授業は (高校や大学の入学)試験の為の教育になっていて、実際に

    話したり 聞いたり のスキルはほとんど身についていないのが現実である。

    なぜなんだろう・・・


    都会の駅の近くには 「英会話教室」がたくさんある。

    「数学教室」とか 「化学教室」とか 「地理教室」などは 見たことがないが、「英会話教室」は星の数ほどある。

    学校で 文法を教えるだけで 「英会話」を教えないから、大人になって「英会話」が必要になった人は また「英会話教室」に通わなければならない。

    「自動車教習所」や 「いけばな教室」のように・・・


    学習指導要領の改訂により 高校入試や 大学入学共通テストで スピーキングテストが追加

    されるらしい。小学校でも 3年生から英語が必修科目になるらしい。

    これで 英会話可能な教育課程になれるのだろうか。

    そもそも 先生が大変だ・・・ だって、スピーキングを教えられる先生は そんなに・・・

    実施の前に 先生を指導しなければならないのでは・・・?


    そんなこんなで、やはり「英会話教室」は 依然として必要なんだと思う。

    しかし、学生以外は 決められた日時に 教室へ通うのは かなり大変なようで、実際に

    「駅前留学」は継続しにくいのが実情のようだ。

    時代はインターネット。10年ほど前から、スカイプを使った「オンライン英会話」がスタートし、わざわざ駅前に通わなくても 自宅や事務所で英会話を受講できるようになり、一気に広がりをみせた。


    「これだ!!」

    「こんなサービスが40年前にあれば・・・」

    「外人講師が サシで教えてくれる・・・」


    これが 私が「オンライン英会話」の起業を思い立った理由である。